埼玉県社会保険労務士会の研修会で、令和2年改正個人情報保護法に関する研修会の講師を担当しました。
ハイブリッド形式で、会場とオンライン配信での研修でした。
≪テーマ≫
「令和2年改正個人情報保護法と社労士業務」
~改正法と情報セキュリティ~
≪概要≫
- 個人情報保護法の基礎知識
- 令和2年改正個人情報保護法の重要ポイント
- 情報セキュリティの基本と漏えい事故の解説
≪開催日≫
2022年5月17日
≪開催時間≫
13 時30 分から16 時30 分
埼玉県社会保険労務士会の研修会で、令和2年改正個人情報保護法に関する研修会の講師を担当しました。
ハイブリッド形式で、会場とオンライン配信での研修でした。
≪テーマ≫
「令和2年改正個人情報保護法と社労士業務」
~改正法と情報セキュリティ~
≪概要≫
≪開催日≫
2022年5月17日
≪開催時間≫
13 時30 分から16 時30 分
ハラスメント相談窓口担当者向け研修会の講師を担当しました。
≪開催日≫
2022年3月
≪時間等≫
10:00~17:00
≪主催≫
一般財団法人日本ハラスメントカウンセラー協会
≪講師≫
坂東利国(東京弁護士会)
《概要》
企業のハラスメント相談窓口を担当する方に向けて、各種ハラスメントの知識やハラスメント相談対応の留意点などについて、1日かけて講義しました。
本講義は八重洲のセミナー会場とオンライン受講のハイブリッド形式で実施しました。
(講義内容)
・ハラスメント対策の必要性
・各類型のハラスメントの基礎知識
・法的問題(判例等)
・相談対応における留意点
・相談対応動画の確認とディスカッション
坂東利国弁護士が「改訂7版個人情報保護士認定試験公式テキスト 公式テキスト」(共著・日本能率協会マネジメントセンター)を上梓しました。
ISBN-13:978-4820729976
【内容紹介】
IT技術の発達によって情報社会が高度化していく中で、個人のプライバシーを守りつつより便利なサービスを提供するため、個人情報の適切な管理を欠かすことはできません。
個人情報の厳格な運用を求められる個人情報取扱事業者の定義も近年の法改正によって対象が拡大しており、より多くの事業や企業、ビジネスパーソンが実務で避けて通れないものとなりつつあります。
そんなビジネスパーソン必修ともいえる個人情報保護の知識・理解や管理・運用する力を測る資格として、個人情報保護士認定試験は2005年に誕生し、これまで多くの方々が学ばれてきました。
本書は受験者に愛用されてきた公式テキストの最新版として、2017年以来の改訂を行い、また2022年4月に予定されており、2022年度認定試験の出題範囲にもなる2022年4月法改正まで対応しました。
個人情報保護法やマイナンバー法をはじめとした関連法規の詳細な解説、実務における具体的な運用事例、そしてテーマごとの演習として重要かつ出題頻出の過去問題を収録しています。認定試験の合格のみならず、実務における個人情報管理のアップデートにも役立つ公式テキストです。
【目次】
第1章 個人情報保護法の背景と取り組み
第2章 個人情報保護法の理解
第3章 マイナンバー法の背景と取り組み
第4章 マイナンバー法の理解
第5章 脅威と対策
第6章 組織体制の整備
第7章 人的管理の実務知識
第8章 情報システムセキュリティ
第9章 オフィスセキュリティ
正社員を採用する際に、3か月から6か月程度の「試用期間」を設ける企業があります。
試用期間は、正社員としての無期雇用契約の当初3か月から6か月程度を「試用期間」として設定し、期間中に正社員としての適格性を判断して、試用期間満了時に、適格者を「本採用」とし、不適格者を「本採用しない(本採用拒否)」とするものです。
試用期間と似たような雇用形態として、新規採用時に、まず3か月から1年程度の有期労働契約を締結し、その期間中に労働者の正社員としての適格性を観察して、期間満了時に適格者と判断されたものを正社員として採用する(無期労働契約を締結)するというケースがあります。
例えば、学校教員のように職員としての適格性の判断を慎重に行いたいという場合に、専任講師等として1年間の有期雇用契約で採用する例があるそうです。
このように「試用期間」的に短期間の有期労働契約を利用する場合に注意すべき点を確認しておきます。
新規採用時に有期労働契約を利用する場合には、まず、「労働条件」として明示する必要があることに注意が必要です。
以上より、新規採用時の適格性判断のための有期労働契約を締結する場合は、契約期間と、更新の有無および更新する場合の更新の判断基準を、労働条件通知書や労働契約書に明記しておかなければなりません。
新規採用時に正社員としての適格性を判断するための有期労働契約を締結しても、その期間が「試用期間」と解釈されてしまうことがあります。
この場合、期間満了時に本採用をしないことにして、期間満了による契約終了をしようとしても、客観的に合理的な理由と社会通念上の相当性が認められないと、契約終了(解雇)が認められず、本採用しなければないことになります。
「試用期間」は、正社員(無期雇用)の採用にあたり、入社後一定期間を「試用」の期間として、労働者の適格性を判断して本採用するか否かを決定する制度です。
就業規則に「採用された者には○か月間の試用期間を設け、社員としての適格性等を総合的に判断して本採用の有無を決定する。」といった規定を明記するのが一般です。
試用期間の法的性格について、裁判例は、原則として解約権が留保された労働契約(解約権留保付労働契約)であるとしています。
裁判例の考えでは、試用期間中と「本採用」後は、別契約ではなく、当初から正社員として期間の定めのない雇用契約(無期雇用契約)が成立しており、試用期間中は解約権が使用者に留保されていると考えます。
このため、試用期間が満了して「本採用」を決定した場合に、改めて雇用契約を締結するわけではなく、無期労働契約がそのまま続くことになります(留保していた解約権がなくなるだけ)。
他方で、試用期間が満了して「本採用をしない(本採用拒否)」と決定した場合は、正社員としての無期労働契約を解約する、すなわち、「解雇」することになります。
このため、本採用をしない(本採用拒否する)場合には、「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。」(労働契約法16条)という、いわゆる解雇権濫用法理が適用されることになり、また、「解雇予告」も必要になります(労働基準法21条4項)。
もちろん、「客観的に合理的な理由」と「社会通念上の相当性」は、留保解約権の趣旨・目的(正社員としての適格性の判断)に照らして判断されるので、留保解約権に基づく解雇は通常の解雇よりも広い範囲で認められるといえます(=本採用拒否は通常の解雇よりも使用者の裁量の範囲が広い)。
とはいえ、解雇ですから、有期労働契約の期間満了による契約終了よりはハードルが高くなるということができます。
新規採用時に正社員としての適格性を判断するための有期労働契約を締結した場合に、その期間が「試用期間」と解釈されてしまうかどうかについては、裁判例があります。
すなわち、最高裁判例は、労働者の新規採用契約において、その適性を評価・判断するために期間を設けたときは、右期間の満了により右契約が当然に終了する旨の明確な合意が成立した等の特段の事情が認められる場合を除き、右期間は契約の存続期間ではなく試用期間と解するのが相当であると判示しました(最判H2.6.5・神戸弘陵学園事件)。
この最高裁判例から、新規採用時に有期労働契約を締結した場合は、原則として「試用期間」と判断されてしまい、有期労働契約であると判断されるためには、「期間の満了により右契約が当然に終了する旨の明確な合意が成立した等の特段の事情」があることを使用者側が主張・立証しなければならないことになります。
「明確な合意」が認められるためには、本採用する場合に、改めて正社員としての無期労働契約を締結することも必須となるといえます。
以上をまとめると、使用者としては、労働者の採用にあたり、適性を評価・判断するために有期労働契約を締結し、期間満了により契約を終了させようとする場合には、
という手続をとる必要があるということになります。
ですので、前述した「労働条件の明示」として、新規採用時に、労働条件通知書等の書面に有期労働契約の期間と正社員としての適格性を判断する期間であるため原則として更新はないことを明記しておくべきです。
また、期間満了時に本採用する際には、必ず正社員としての無期労働契約を締結するように厳格に運用し、新たに無期労働契約を締結することなく時が過ぎてしまう、などとようようなことのないように注意しなければなりません。
これらをルーズに運用していると、正社員として不適格と判断した新規採用者を契約期間満了で契約終了しようとしても、当該期間は「試用期間」であると判断されてしまい、「客観的に合理的な理由」と「社会通念上の相当性」が認められないから契約終了も認められない(採用しなければならない)と判断されてしまう可能性があります。
また、新規採用された方が誤解してしまい不必要な紛争になってしまう場合もあるので、きちんとした運用に努めるべきです。
埼玉県社会保険労務士会大宮支部の「令和4年新春講演会の研修会」で、弁護士業務や自分の経験などに関してお話をする機会をいただきました。
新型コロナウィルス感染症流行の影響で、埼玉県でまん延防止等重点措置等の要請が決定される直前だったこともあり、賀詞交歓会は中止となり、オンラインメイン(来場者は最小限に限定)での講演となりました。
≪テーマ≫
「弁護士業務に関すること、法廷・裁判の実態等について」
≪概要≫
≪開催日≫
2022年1月18日
≪開催時間≫
14 時30 分から16時00 分
東京都社会保険労務士会中央支部の研修会で、パワハラ対策に関する研修会の講師を担当しました。
Zoomを利用して事務所内から配信する形のオンライン研修でした。
≪テーマ≫
「改正労働施策総合推進法(パワハラ防止法)への実務対応」
~企業がとるべき対応と社労士ができることとは~
≪概要≫
≪開催日≫
2021年12月8日
≪開催時間≫
15 時00 分から17 時30 分
埼玉SR経営労務センター主催の研修会で、講師を担当しました(会場とオンラインのハイブリッド)。
≪テーマ≫
無期転換 、有期特措法、高年齢者雇用安定法改正、テレワーク(テレワークガイドライン改訂について)
≪概要≫
≪開催日≫
2021年11月26日
≪開催時間≫
13時45分~16時45分
埼玉県社会保険労務士会 大宮・浦和・川口3支部合同研修会で、ハラスメントと同一労働同一賃金に関する研修会の講師を担当します(会場とオンラインのハイブリッド)
≪テーマ≫
パワハラ防止法 、同一労働・賃金関連法 等研修
≪概要≫
≪開催日≫
2021年11月10日
≪開催時間≫
14時~17時
東京都社会保険労務士会山手統括支部主催の研修会で、企業の経営者・リスクマネジメント担当者向けのパワーハラスメントの研修講師を担当します(オンライン)
≪テーマ≫
中小企業におけるパワハラのリスクマネジメント
≪概要≫
2020年6月1日に労働施策総合推進法(通称「パワハラ防止法」)が改正され、すでに大企業はパワーハラスメントに起因する問題に関する雇用管理上の措置が義務付けられていますが、2022年4月1日から中小企業にも義務化されます。
そこで、社労士の先生方が顧問先等の中小企業にアドバイスする際に参考になると思われる知識やリスクマネジメント関する知識、ノウハウなどをお話します。
≪開催日(視聴可能期間)≫
2021年11月15日~11月30日
≪開催時間≫
150分程度
埼玉県社会保険労務士会川越支部主催の研修会で、企業の経営者・リスクマネジメント担当者向けのパワーハラスメントの研修講師を担当します。
社労士の先生方の顧問先における経営者やハラスメントの担当者向けを意識して、ハラスメントのリスクマネジメントに必要な知識、ノウハウなどをお話します。
≪開催日≫
2021年10月21日(木)
≪開催時間≫
15:00~16:50
≪会場≫
ラ・ボア・ラクテ(川越市脇田本町22-5)
《テーマ等》
「パワハラのリスクマネジメント(経営者・管理職向け) 」
Ⅰ ハラスメントの何が問題か(ハラスメント対策の必要性)
Ⅱ ハラスメントに関する法令の定め等
Ⅲ 職場におけるパワーハラスメント
Ⅳ 自己検証の意識
Ⅴ 関連するハラスメント
Ⅵ 注意すべき論点
Ⅶ ハラスメントのリスクマネジメント
Ⅷ グレーゾーン対応の留意点
Ⅸ まとめ